二郎、スマホゲーム

通称たかじゅん。ソフトボールの盛んな四国からやってきた学年唯一のソフトボール経験者。投手と内野手をこなし、守備、打撃共にチームを引っ張る部の中心選手である。チーム一の安定感を誇る鉄壁の守備は言わずもがな、入学してから始めたピッチングに関しても、この一年間で大きく成長し、今や東北大学ソフト部のエースを担うほどだ。そんな彼の代名詞である左手の青いグローブによってさばかれた内野ゴロは数知れず、また、もう一つの彼の代名詞であるねばねばバッティングによって逆方向に消え去っていったボールも数知れない。グラウンド外でも、彼は常に冷静さを失わないその頭脳を働かせ、今日も今日とて主務としてホテルの予約をし、その資金繰りに頭を悩ませる。このようにソフト部の大黒柱として日々大活躍な彼ではあるが、そんな彼はスマホゲームを愛して止まない。一つや二つにとどまらず、いくつものスマホゲームをインストールし、毎月その通信量による通信制限に頭を抱えている。自宅がなぜかWi-Fiを設置できない環境下であることも通信制限の一因であるようだ。また、部内で一、二を争うジロリアンであり、大豚をペロリと完食してしまう彼の姿には尊敬を通り越して、畏怖の念すら覚える。そんな彼は今、腰に爆弾を抱えており、ここ最近長らく腰痛に苦しめられている。筆者はそんな彼の一早い腰痛からの完全復活を待ち望んでいる。

……ところで、ファンクラブとは一体何だったのだろうか…